低身長とは?
低身長とは、同じ年齢や性別の子供と比べて身長が著しく低い状態のことを言います。
低身長のお子様すべてが病気とは限りませんが「身長が伸びないけど大丈夫かな」と感じた時は、これまでの身長・体重の記録を持って、お気軽に天王寺・桃谷のじゅんあかちゃんこどもクリニックへご相談ください。
※より詳細な検査や専門的な治療が必要と判断した場合、適切な専門機関をご紹介いたします
こんなことでお悩みではありませんか?
- 年齢に応じた身長の伸びが遅い
- 成長するにつれて平均身長から大きく離れている
- 顔つきが幼い など
低身長の種類
低身長は、原因によって5つの種類に分類されます。
成長ホルモン分泌不全性低身長症
主に成長ホルモンの分泌が不足しているために起こる低身長です。ホルモンの分泌不足の原因としてまれに脳腫瘍が関わることもありますが、多くのケースにおいて原因がはっきりしていない病気です。
SGA性低身長症
出生時に標準的な身長と体重に達していなかった子供が、その後も身長が伸びない場合を指します。原因は胎児期の栄養障害が考えられ、未熟児として出生することもあります。
ターナー症候群
先天的な性染色体(X染色体)の異常によって引き起こされる低身長で、女子にのみ見られます。
ヌーナン症候群
先天的な遺伝子変異によって起こる低身長で、男子・女子ともに発症します。またヌーナン症候群の8割以上に、心臓疾患が見受けられることも特徴です。
軟骨異栄養症
先天的な遺伝子変異により軟骨の増殖が阻害され、骨が伸びにくいために生じる低身長です。
低身長の原因
低身長の主な原因として以下の5つが挙げられます。
- 遺伝や体質
- ホルモンの分泌異常
- 遺伝子や染色体の異常
- 骨や軟骨の病気
- 胎児期の栄養障害 など
低身長の検査
低身長の診断や治療方針を決めるために、下記の検査や測定を行います。
※当院で行っていない検査については、適切な専門機関をご紹介します
成長曲線の算出
成長曲線を算出するにあたって、まず問診と身体測定から行います。問診では出生時の状況やこれまでの成長記録、生活習慣などを詳しく聞きます。
次に身長や体重から成長曲線を算出し、成長曲線の目安と照合し異常がないか確認します。
もし身長や体重が、成長曲線の実線の一番下のラインである-2SD以下の場合や、-2SD以上であっても成長曲線に沿っていない場合は、下記の検査を追加で行います。
血液検査・尿検査
成長ホルモンおよび甲状腺ホルモンの分泌状態などを評価します。
レントゲン検査
手の骨の成長具合や脳の異常がないかを確認します。
成長ホルモン分泌刺激試験(負荷試験)
血液検査や尿検査などの検査結果から、成長ホルモンが不足していると考えられる場合には、成長ホルモン分泌刺激試験(負荷試験)をします。
これは成長ホルモンを作り出す力がどのくらいあるかを調べるもので、お薬を投与して、30分おきに120分まで採血を行います。
この検査で成長ホルモンの分泌が不足している場合には、頭部MRIを撮影することがあります。
低身長の治療方法
複数の検査結果により、成長ホルモンが不足していることが明確な場合は、成長ホルモン治療を検討することになります。
※当院で行っていない治療については、適切な専門機関をご紹介します
成長ホルモン治療
この治療は、成長ホルモンを皮下注射することで、身長の伸びを促進します。主に成長ホルモン分泌不全性低身長症やSGA性低身長症などの病気に対して行われます。
甲状腺ホルモン治療
甲状腺機能低下症が原因の場合、甲状腺ホルモンを補充する治療が行われます。