じゃんあかちゃんごどもクリニック

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RSウィルス感染症とは?

RSウィルス感染症とは?

RSウィルス感染症とは、RSウイルスによって引き起こされる、呼吸器の感染症です。気温や湿度が低い時期である11月から翌年1月にかけて流行することが多く、RSウイルスに感染すると5日間ほどの潜伏期間を経て、鼻づまりや咳、発熱などの症状を引き起こします。

主に小さい子供が感染しやすく、2歳までにほぼ全員が初感染すると言われています。また大人になっても感染を繰り返すことがあります。

通常は風邪のような軽症で回復する病気ですが、免疫力が低下している人や新生児、乳児などは肺にまで感染が広がり重症化することがあります。

こんな症状はありませんか?

軽症の場合

  • 鼻みず
  • 喉の痛み
  • 痰が絡まない乾いた咳
  • くしゃみ
  • 38℃程度の発熱
  • など

重症の場合

  • 喘鳴(ぜんめい:ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音)
  • 呼吸が速い
  • 肩が上下に動くような呼吸
  • 鼻がひくひくするような呼吸
  • うなるような呼吸
  • など

RSウィルス感染症の原因

RSウィルス感染症は、RSウイルスに感染することが原因となり、5日間ほどの潜伏期間を経て発症します。RSウイルスへの感染経路は、主に飛沫感染と接触感染です。

飛沫感染では、感染者の咳、くしゃみなどの体液を浴びる時に感染すると言われています。接触感染では、感染者の汗や感染者が触れた物の表面(ドアノブ、手すり、椅子など)に触れた手で、自身の目や口に触れた時に感染する可能性があります。

RSウィルス感染症の検査

RSウィルス感染症は、基本的な視診と問診を行い、症状の程度から診断します。
しかし、重症化のリスクがある場合や特定の状況にある患者様へ検査を行うことがあります。

抗原検出検査(鼻咽頭拭い液検査)

鼻や喉の粘膜を綿棒で拭い、採取した拭い液を使ってRSウイルスの遺伝子や抗原を調べます。10分程度で結果が出るため、迅速な診断に役立ちます。

ただし保険適用の検査として実施できるのは、下記の場合に限定されます。

  • 1歳未満の乳児
  • 早産児
  • 2歳以下の慢性肺疾患、先天性心疾患、ダウン症候群、免疫不全を持つ子供
  • 入院中の患者様
  • など

胸部レントゲン検査

この検査は、RSウイルスの感染が肺へ広がり、気管支炎や肺炎を引き起こす可能性がある場合に行います。この検査によって肺の状態を観察し、合併症の有無を確認します。

血液検査

この検査は、RSウイルス感染症によって脱水や食欲不振などが生じている場合に、その程度を評価するために行います。体内の栄養状態や脱水の程度を確認し、どのような治療が必要かを判断します。

RSウィルス感染症の治療方法

RSウイルス感染症は特効薬がなく、主に症状の緩和と合併症の予防に焦点を当てています。

薬物療法

発熱による不快感が強い場合は、医師の判断のもと解熱鎮痛剤を内服し、症状を軽減します。

また痰が絡む際には、痰を切る去痰薬を内服したり、3%の食塩水をネブライザー(薬剤を気道内に噴霧する装置)で吸入したりすることで、痰を気管の外へ出しやすくします。

酸素療法

呼吸が苦しく、チアノーゼが生じている(くちびるや指先が青紫色になっている)場合には、酸素吸入が行われます。

さらに重症化し呼吸困難がひどい場合は、経鼻的陽圧換気や挿管人工呼吸管理によって呼吸を補助します。

栄養や水分の補給

療養中は発熱や鼻づまりによる脱水症状と食欲不振による免疫力の低下を防ぐために、適切な栄養や水分補給が重要です。また経口補水液やスポーツ飲料なども併用し、体に必要なミネラルも補給しましょう。

食事を摂れそうな時は、固形物を避けて、ゼリーやプリン、3分粥などの噛まずに食べられるものを試してください。もし自力で食事を摂れない場合は、点滴投与も検討します。気がかりな時は、当院へご相談ください。

RSウィルス感染症の予防対策

RSウイルス感染症は、子供から大人まで感染する可能性があるため、基本的な感染予防対策が重要です。

  • マスクの着用
  • うがい
  • 流水石鹸による手洗い、手指消毒
  • おもちゃなど日用品の消毒
  • 流行時期は人混みを避ける
  • など

 
他の感染予防対策には、対象者が限定されていますが注射薬やワクチンの接種が挙げられます。

一部のお子様(早産児、2歳以下の慢性肺疾患・先天性心疾患・ダウン症候群・免疫不全のある子供)は、パリビズマブという保険適用の注射薬を受けられます。

これらの接種をご希望の方は、一度当院へご相談ください。

登園・登校の再開について

登園・登校の再開について

RSウイルスは、学校保健安全法において出席停止期間の定めや規制がされていません。また同法では「呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと」が確認できれば登園や登校を再開しても良いと定められています。

ただし学校や保育園などによって独自の登園再開ルールが定められていることもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

もし登園・登校を再開するにあたり症状の判断など、今後の過ごし方に困った時は、お気軽に天王寺・桃谷のじゅんあかちゃんこどもクリニックへご相談ください。

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