じゃんあかちゃんごどもクリニック

起立性調節障害(OD)|天王寺区桃谷で小児科をお探しの方は、じゅんあかちゃんこどもクリニックまで

起立性調節障害(OD)

起立性調節障害(OD)

起立性調節障害(OD)とは?

起立性調節障害(OD)とは?

起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)は、自律神経の働きが悪くなることで起立時の血圧低下が生じ、立ちくらみやめまい、動悸、失神などの症状が現れる病気です。特に朝や午前中の調子が悪く、午後や夜になると活発に行動できるようになる特徴があります。

ストレスが原因で発症することもあり、主に思春期のお子様の学校生活に大きな影響を及ぼすことがあります。

通常は、適切な治療と生活習慣の改善によって症状を管理することが可能ですのでご安心ください。さらにご家族や学校関係者の理解と協力を得られれば、ストレスや症状の軽減につながるでしょう。

起立性調節障害によって登校や登園ができなくなっているお子様がいらっしゃる際は、お気軽に天王寺・桃谷のじゅんあかちゃんこどもクリニックへご相談ください。

自律神経とは

自律神経は、人にはコントロールできない神経であり、常に私たちの臓器の働きを調節しています。種類として交感神経と副交感神経があります。

交感神経

活動時に活発に働く神経です。交感神経の働きの一部をご紹介します。

  • 心拍数が増える
  • 血管を収縮する
  • 瞳孔が開き光を取り込みやすくする
  • 膀胱を拡張して尿を溜めやすくする
  • 胃腸の働きを抑える など

副交感神経

休息時に活発に働く神経です。副交感神経の働きの一部をご紹介します。

  • 心拍数が減る
  • 血管を拡張する
  • 瞳孔を閉じて光を取り込みにくくする
  • 膀胱を収縮して排尿しやすくするv
  • 胃腸の働きを活発にする など

こんな症状はありませんか?

自律神経の働きが乱れると、下記のような症状が現れることがあります。

  • 立ちくらみやめまい
  • 動悸や息切れ
  • 失神
  • 朝起きるのが難しい
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 腹痛、食欲不振
  • 顔が青白い
  • 乗り物に酔いやすい など

起立性調節障害(OD)のサブタイプ

さらに起立性調節障害は、血圧や心拍の変化様式によって以下4つのサブタイプに分類されます。

起立直後性低血圧

起立直後に血圧の急激な低下および回復に時間がかかります。

体位性頻脈症候群

起立時の血圧低下はなく、心拍数が異常に増加します。

血管迷走神経性失神

起立直後に急激な血圧低下が起こり、意識消失を伴います。

遷延性起立性低血圧

起立直後の心拍や血圧は正常値ですが、起立から約3分経過後に、収縮期血圧が20mmHgまたは臥床時の15%以上低下することがあります。

起立性調節障害(OD)の原因

起立性調節障害の原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。

  • 遺伝的要因
  • 交感神経と副交感神経のバランスが崩れる
  • 思春期におけるホルモンバランスの変化
  • 学校や家庭におけるストレス
  • 思春期の急速な体の成長 など

起立性調節障害(OD)の検査

起立性調節障害は、以下の検査結果をもとに診断します。

※当院で行っていない検査については、適切な専門機関をご紹介します

問診

現在どのような症状があるか、気がかりなことや生活状況について詳しく聞き取ります。

血液検査・尿検査

自律神経以外に、腎臓や心臓、血管に関わる疾患が原因になっていないかを確認します。

新起立試験

この検査は、起立性調節障害のサブタイプの特定に効果的です。仰向けに寝て10分間安静にした後、立ち上がって血圧や心拍数の変化を測定します。

心電図・レントゲン検査

さらに詳細な原因特定が必要な場合に、心臓の機能や他の臓器に異常がないかを確認します。

起立性調節障害(OD)の治療方法

起立性調節障害(OD)の治療方法

起立性調節障害の治療は、症状を緩和する工夫と薬物療法を行います。

下記を取り組み始めてから効果を感じられるまでに2週間ほどかかるため、定期的に受診していただき、一緒に効果を確認しましょう。

もし治療開始から1か月を過ぎても、改善が見受けられない場合は、心理的なストレスが原因となっている可能性も視野に入れ、適切な専門機関などへご紹介します。

※当院で行っていない治療については、適切な専門機関をご紹介します

症状を緩和する工夫

日頃から症状を軽減するために、下記を取り組んでみましょう。

  • 起床前に、下肢を天井へ上げて頭に血流を送る
  • 起床前に、ふくらはぎをマッサージする
  • 起床時は、なるべく心臓と頭が平行になる姿勢を保って最後に頭を起こす
  • 水分をこまめに摂る(目安は1日1.0~1.5L)
  • 10秒以上かけてゆっくりと立ち上がる
  • 毎日の就寝起床の時間を一定に保つ
  • 1日30分ほど水泳や散歩などの運動習慣を作る など

 
仮に学校へ行けない時も可能な時間帯に外出し、規則的な生活と運動習慣を作ることで自律神経の乱れを整えることが可能です。

薬物療法

上記の取り組みをしても症状が重く、日常生活に支障が出ている場合には、昇圧剤や漢方薬の使用も検討します。

お子様の体調や病状に合わせて、適切な内服薬を処方いたします。

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