発熱とは?
発熱は、子供の体調不良で多く見られる症状です。発熱が起こる小児の病気は多岐にわたりますが、基本的に体内に侵入した病原体に対抗するための免疫反応によって起こるものです。
発熱した時は休養と十分な水分摂取を行いながら、必要な治療を行います。当院では発熱の原因を特定し、適切な治療を行っております。
発熱時に受診する目安
子供は発熱することが多いですが、以下の状態に当てはまる場合は医療機関を受診しましょう。
- 40度を超える
- 水分が取れていない
- 顔色や唇の色が悪い
- 痙攣している
- 呼びかけに対する反応が悪い
- 生後3か月未満で38度以上の発熱がある
- 4日以上発熱が続いている など
顔色が良く意識がはっきりしていれば、身体を冷やして十分に水分を摂りながら身体を休め、様子を見ましょう。
発熱時に行う可能性がある検査
感染症が原因の発熱の場合、感染源を特定するための検査を行う場合があります。
- インフルエンザ
- 新型コロナウイルス
- RSウイルス
- ロタウイルス
- アデノウイルス など
また血液検査や尿検査を行って炎症反応が起こっているか、感染症に感染しているかどうか、全体的な身体の様子などを調べることがあります。
発熱の治療方法
基本的に、発熱時は安静が一番の治療方法です。水分・栄養補給、身体の冷却で免疫の働きを補助して様子を見ます。風邪による発熱であれば自然に熱が下がることも多いです。
解熱剤の使用は対症療法で、根本的な治療にはなりません。発熱の原因が取り除かれなければ、根本的に回復しないためです。薬の効果が切れれば再び発熱することになります。
ただし高熱で睡眠がとれない、水分補給が難しいといった場合には解熱剤を使用することもあります。
ご家庭でのケア
発熱時に家庭で取り組める対症療法をご紹介します。受診の必要がないと判断した場合でも、ホームケアで早く回復できるように努めましょう。以下に、具体的な方法をご紹介します。
- 安静
- 十分な睡眠
- 消化が良い食事(おかゆ、ゼリーなど)
- 水分補給(湯ざまし、スポーツドリンクなどの経口補水液)
- クーリング(首の横、脇の下、足の付け根など、太い血管が通っている部分を冷やす) など
薬の使用
必要な場合は解熱剤を使用します。用法用量は必ず医師や薬剤師の指示を守るようにしてください。
- 解熱剤(決められた量と服用間隔を守りましょう)
- 抗生物質、抗ウイルス薬(処方された分は必ず飲み切りましょう) など