じゃんあかちゃんごどもクリニック

おねしょ(夜尿症)|天王寺区桃谷で小児科をお探しの方は、じゅんあかちゃんこどもクリニックまで

おねしょ(夜尿症)

おねしょ(夜尿症)

おねしょ(夜尿症)とは?

おねしょ(夜尿症)とは?

夜尿症(やにょうしょう)とは、寝ている間や無意識のうちに尿を漏らしてしまう病気です。一般的に「おねしょ」と呼ばれ、5歳以上の子供が月に1回以上、3か月以上続けて夜間に尿を漏らす場合に診断されます。

夜尿症は成長とともに自然に改善することが多いですが、場合によっては長引くことがあり不快感によって心理的な負担が増します。

お子様が夜尿症で悩んでいる場合は、お気軽に天王寺・桃谷のじゅんあかちゃんこどもクリニックへご相談ください。

こんな症状はありませんか?

  • 寝ている間に尿を漏らす
  • 夜中に濡れた下着や布団に気づく
  • 朝起きた時にパジャマや布団が濡れている
  • 昼間は問題なくトイレに行けるが、夜だけ漏らしてしまう
  • 深い眠りのため、尿意で起きられない
  • おねしょの回数が週に2回以上ある など

 
夜尿症が続くことで熟睡しづらい状況が生じるだけでなく、お子様の自尊心が低下しやすく、精神的な負担が生じます。

夜尿症の種類

夜尿症は、症状の時間帯や持続性によって下記4つの種類に分類されています。

  • 単一症候性夜尿症(夜間のみ尿を漏らす)
  • 非単一症候性夜尿症(夜間と昼間に尿漏れや頻尿がある)
  • 一次性夜尿症(一定期間、夜尿が続いている)
  • 二次性夜尿症(治癒後、夜尿が再発した) など

おねしょ(夜尿症)の原因

夜尿症の主な原因としては、主に以下の3つが挙げられます。

抗利尿ホルモンの分泌不足

抗利尿ホルモンとは、尿の生産を抑えるホルモンです。通常は4歳から5歳の間にホルモン分泌量が安定するため、年齢とともに夜間の尿生産量が調節されるようになります。

しかしこのホルモンが十分に分泌されないと、夜間であっても大量の尿が作られてしまい、夜尿症となります。

膀胱の容量不足

一般的に、子供の膀胱容量は「(年齢+2)×25(ml)」とされています。加えて4歳未満の子供は、排尿メカニズムが確立されておらず排尿コントロールがしづらいこともあります。

そのため尿を溜めることができず、膀胱容量が一杯になると反射的に尿が漏れてしまうのです。

5歳頃には膀胱容量が150ml以上まで大きくなるため、症状が治まる傾向にありますが、膀胱容量の発達が遅れる場合は症状が長引きます。

尿意に気がつきにくい

成長や発達が未成熟である子供は、尿意に気がつきにくい状態であり、昼間や夜間も尿漏れを生じることが多いとされています。

尿意に気がつきにくい理由は、主に下記の3つが挙げられます。

  • 排尿機能の未成熟
  • 知能の発達障害
  • ホルモン分泌と膀胱機能の未成熟 など

その他

他の原因には、尿路感染症などの他の病気から発症する夜尿症や、家庭環境や環境変化(引っ越しや転校等)へのストレスといった心理的な影響も考えられます。

夜尿症の検査

夜尿症の診断をするために、以下の検査を行います。

問診

問診では、昼夜の尿漏れの頻度や生活習慣、家庭環境などについて詳しくお話をおうかがいします。
夜尿症の原因にはストレスなどの心因性も含まれるため、心身の状況から原因を捉えて、適切な治療やケアに活かします。

尿検査

尿検査では尿の濃度や細菌の有無を調べ、腎臓疾患や尿路感染症などの他の病気が隠れていないかを確認します。

血液検査

血液検査では、尿の産生に関連するホルモン値の異常の有無を調べます。夜尿症の原因の一つである抗利尿ホルモンの分泌量の測定も可能です。

超音波検査・レントゲン検査

超音波検査(エコー検査)やレントゲン検査では、膀胱や腎臓、尿管などに機能の異常(尿結石の有無や、水腎症、膀胱壁の肥厚など)がないかを調べます。

おねしょ(夜尿症)の治療方法

夜尿症の治療は、まず生活習慣の改善と夜尿日誌をつけていただくことから始まります。

夜尿日誌をつける

夜尿日誌とは、夜間の排尿状況を記録する日記のことです。
具体的には下記の内容を記録していただきます。

  • 何時に排尿したか
  • 尿量
  • 尿失禁の回数 など

 
この記録があると、夜尿症の治療方針を決める際にとても役立ちます。

就寝前の水分摂取量を調節する

就寝前の2時間は、水分の摂取量を減らしてみましょう。
夏場の脱水症状が心配な場合は、氷片を1個(1個あたり約5ml)舐めたり、水を含ませたタオルで口唇を湿らせたりすると安心です。

就寝前のトイレ習慣をつける

膀胱容量が一杯な状態で眠ってしまうと、夜尿を引き起こしてしまいます。そこで就寝直前にトイレへ行く習慣をつけて、膀胱の容量を保った状態で就寝しましょう。

上記の取り組みで改善が見られない場合は、薬物療法やアラーム療法が行われることがあります。

薬物療法

薬物療法では、下記の薬剤を服用することがあります。

  • 抗利尿ホルモン剤(尿の生産を抑える薬)
  • 抗コリン薬(膀胱をリラックスさせ排尿を抑える薬) など

 
記録してくださった夜尿日誌の情報や問診をもとに、最善の内服治療を行います。

漢方療法

漢方療法

夜尿症に対して、漢方薬を用いた治療も効果的な場合があります。特に、体質改善や腎機能の強化を目的とした漢方薬が使用されます。

例えば、腎気丸(じんきがん)や猪苓湯(ちょれいとう)などが代表的です。これらの漢方薬は、膀胱機能の改善や尿の生成を調整する効果があるとされています。

当院ではお子様にも飲みやすい漢方薬を処方しています。

アラーム療法

アラーム療法は、尿漏れを感知するセンサーを腹部へ装着し、夜尿後すぐにアラームやバイブレーションが鳴るという体験を繰り返すことで、夜尿の時間帯が朝方へと移行するように促す治療です。

これらの治療によって、早い方は2~3か月で改善が見込めますが、長い方は2年から3年かかることもあります。連日の夜尿が続いていて心配な方は当院へご相談ください。

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