発達障害とは?
発達障害とは、生まれつき脳の機能に偏りがあるために、社会生活や学習、コミュニケーションに困難を抱える状態を指します。
お子様の特徴に沿った支援を受けることで困りごとを減らし、本人の能力を最大限に引き出すことが重要です。
下記の症状にお心当たりのあるお子様や親御さんは、天王寺・桃谷のじゅんあかちゃんこどもクリニックへご相談ください。
※より詳細な検査や専門的な治療が必要と判断した場合、適切な専門機関をご紹介いたします
こんなことでお悩みではありませんか?
- 他人との会話や意思疎通がうまくいかない
- 友達とケンカする頻度が多い
- 集団行動が苦手
- 集中力が短時間で途切れる
- 忘れ物が多い
- 突発的に行動する
- 音や光、触覚に対して過敏に反応する など
発達障害の種類
発達障害にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
自閉スペクトラム症(ASD)
対人関係やコミュニケーションに困難を抱えますが、特定の物事や行動に強いこだわりを持ち、一つのことに集中して取り組む特徴があります。
注意欠如・多動症(ADHD)
注意力が散漫で忘れ物をしたり、落ち着きがなく突発的に行動したりする姿が見られます。
学習障害(LD)
言葉や数字の言語認知に障害が現れるため、文章を読むことや、書くこと、計算することに困難を抱えます。本人の聴覚や視覚などを活かして、言葉や数字への理解を深める支援が必要です。
発達障害の原因
発達障害の原因は完全には解明されていませんが、主に以下の要因が関わっていると考えられています。
遺伝的要因
家族に発達障害を持つ人がいる場合、血縁によって遺伝子の一致率が高いことから発達障害の発症リスクが高まることが知られています。
環境要因
胎児期の胎内環境や出生時の状況、感染症などが発達障害の発症に影響を与えることがあります。例えば胎児期の感染症への罹患、妊娠後期のアセトアミノフェン使用、高カドミウム血症、妊婦の喫煙やアルコール摂取は発達に影響を与えることが指摘されています。
脳の機能的な偏り
脳の特定部位の発達に偏りがある場合、特定部位が担う機能が障害され、言動や感情のコントロール等が難しくなるとされています。
発達障害の検査
発達障害の診断には、専門の医療機関での検査が必要です。主な検査方法は以下の通りです。
※当院で行っていない検査については、適切な専門機関をご紹介します
問診
ご家族やお子様からの聞き取り調査を行い、幼少期からの行動や日常の様子についておうかがいします。またお子様の様子を記録したものがあれば、参考までに確認させていただきます。
心理検査
知能検査や適応能力検査を行い、発達の偏りを評価します。
CT・MRI検査
脳波や脳画像(CTやMRI)を用いて、脳組織の状態を調べることがあります。
発達障害の治療方法
発達障害の治療は、個々の特性に応じた支援が中心となります。主な方法は以下の通りです。
※当院で行っていない支援や治療については、適切な専門機関をご紹介します
心理社会的支援
お子様の特徴に沿って、1対1で行動療法やソーシャルスキルトレーニングを行い、社会生活での適応力を高めます。
環境調整
発達障害がある場合、周囲の理解と支援が欠かせません。特に発達障害を持つ子供にとって学校社会は、多くの困難を感じやすい環境です。学校の先生方と相談の上、お子様が過ごしやすい環境を作ることが重要です。
薬物療法
注意欠陥・多動症(ADHD)の場合、注意力を高める薬が使用されることがあります。自閉スペクトラム症(ASD)の場合、個別の症状(衝動的な怒りや多動、こだわり)は薬によって軽減することがあります。